古くはビデオの「ベータ」と「VHS」・「ファミコン」と「セガシリーズ」・車だと「日本車」と「ラテン車(イタフラ車)」などなど、世の中にはどうしても性格的なのか、なぜか人とは違うマイナーなサービスを製品を選んでしまう人がいます。
同様に子どもへのクリスマスプレゼントで子どもにコレジャナイ感を与えてしまうアイテムを選ぶのも同様です。今回なぜこの例えをしたかというと、システムやサービス選定や身近ではパソコンの周辺機器購入等でマイナーな製品を選ぶリスクを説明したいと思ったからです。
もちろん人格を否定するわけではないですが、ただ社員全員が使う製品やサービスをマイナーなものを選んだばかりに生産性が低下するリスクが高いからです。
特に中小企業で必ずしもIT・DXに詳しい人がいるとは限りませんし、上司からサービス導入や機器選定を頼まれた場合、どうやって選んでいいか悩む場合もあるでしょう。
なぜマイナーなサービス・製品を選んでしまうのか。。
なぜ人とは違うマイナーなサービス・製品を選んでしまうのかを考えてみました。
こだわりの強い人
大きい理由としてはこだわりのある人(強い人)でなはないでしょうか。クリスマスプレゼントも同様で子ども目線ではなく、自分目線(自分だったらこれが喜ぶと選びがちや自分の子どもにはこれを使ってほしい等)でサービスや製品を選びがちです。
自分の趣味の領域ではこだわりのあることはとても大事で、大いに歓迎すべきことですが、例えば社員全員が毎日使うサービスを自分のこだわりだけで選んでしまうのはあまりよろしくありません。
こだわりのない人(事前調査をしない人)
逆にこだわりのない人(すぐセールスや担当者の意見を鵜呑みにしてしまう人)もマイナーなサービスや製品を選びがちのような気がします。CMで頻繁に流れている・Google等で検索して検索結果1位の製品を即購入してしまう等も同様です。
中には全く用途と関係ない機能の製品もあったりします。特に毎日継続して使うサービスや高額製品等はじっくり事前調査や比較検討をして選択したほうがいいでしょう。
導入時の指標が価格だけになってしまっている
ただ単に値段が安かったや大幅割引やちょうどセールをしていた等、値段で決めてしまう人もマイナーなサービスや製品を選びがちです。やはり大幅割引やセールをしているのは何かしら問題(売れない等)があるわけで「安物買いの銭失い」のリスクが潜んでいる可能性が高いからです。
例えばパソコンでいうと安いからという理由だけで製品仕様もロクに調べずに購入してしまい、でもWindows10でメモリが4MBで増設ができない等の制約がある製品で、動作が遅くて結局買い直した等の話はよく聞く話です。
新しもの好きな人
新しもの好きな人もマイナーなサービス製品の沼にハマりがちです。特にエンジニア人にもこれはあてはまります。
どうしても新しい技術やサービスを導入や試してみたい・使ってみたい気持ちの方が優先してしまい、運用面等が疎かになってしまう場合やバグ・不具合やアップデート少なかったりしてトラブルの沼にハマるリスクが高いからです。
最新技術すぎて他のエンジニアスキルが追いつかず運用ができない場合もあります。
また新しもの好きな人は熱しやすく冷めやすい人も多いのでまた他の新しいサービスが製品が出るとそちらにこころが移ってしまい以前のサービスをほったらかしの場合も見られます。数年毎にサービスを切り替え等で社員が混乱している会社も多いでしょう。
人や会社の付き合い・取引先企業の制限・経理上の問題・会社の方針等の制約
指定業者からの納品以外の禁止や以前から取引している会社や知り合いが勤めていて付き合いでの導入やまた会社の方針でこのメーカーの製品で揃える(例えば系列会社の製品しか利用NG)等、何かしらの付き合いや制約により、メジャーなサービスや製品でないものを導入することが多いでしょう。また経理上の処理の問題でサービスや製品が限られてしまうケースも多々あります。
特殊な事情(設置場所等の制限や特殊機能が必要)のため仕方なくマイナー製品・サービスを選ぶ
前の項目とはちょっと事情が異なりますが、ある特殊な機能が必要なためにあえて機能が備わっているマイナー製品・サービス場合もあるでしょう。
またはサーバー要件や設置場所等の事情によりマイナー製品・サービスの選択肢しかない場合もあります。
こうした場合、注意すべきはのは機能や制限にフォーカスしてしまい、それ以外の機能が疎かになってしまい、トータルで見ると労働生産性が低下する場合もあるかもしれません。
本当に他の機能を犠牲にしてまで、その機能が必要なのか、制限を解消や緩和する方策がないかも検討する必要があるでしょう。
マイナーなサービス・製品の導入リスクを考える
実際にマイナーなサービス・製品の導入した場合に起こり得るリスクを考えてみました。
突如としてサービス終了・製品販売終了のリスクが高い
突然サービスが終了してしまい、使えなくなってしまうのが一番怖いです。特にネットのサービスや容赦なく終了することが当たり前のようにあり、代替サービスがない場合も多々あります。
これが大多数が使っているサービスの場合、ネットでの声により復活する場合や買収されて他の名前でサービスが継続されるや代替サービス生まれてくる等の可能性がありますが、マイナーサービスの場合、よほどコアなファン層が支えているサービスが以外はこの可能性が少ないです。
もちろんハードウエア製品も同様のことがあるでしょう。
アップデート・アフターサービス・サポート期間が短い・サポート体制が不十分
サービス終了と同じくアップデート・アフターサービス・サポート期間が短い等があります。ハードウエア製品の場合、結局アフターパーツも処分されたりをして修理不可能になってしまい泣く泣く処分することになることもあるでしょう。
また例えば24時間365日体制とかではなく、サポート体制が不十分で故障やトラブルが起きた際、ダウンタイムが長期化して業務に支障が出る場合もあるでしょう。
トラブル発生時のネットでの情報が少ないのでトラブル解決までの時間・コストがかかる
マイナーなサービス・製品の導入リスクで一番の問題はトラブルや操作設定がわからない場合、解決・調べるのに時間がかかることです。
メジャーなサービスや製品の場合、ネットの口コミやブログ等で色々紹介や回避策解決策が紹介されているので参考になることも多く、また製品購入前でもネットのレビューによりサービス・製品の弱点や使い勝手等、ある程度把握して導入できるのでリスクが少ないです。
他社サービスとの連携や製品との互換性が少ない
最近のサービスはクラウド化により、他社メーカーの連携機能が強化されています。データのインポート・エクスポート等、特に会計クラウドサービスや顧客管理クラウド等当たり前のよう連携機能がついています。
こうした時にマイナーサービスの場合、連携できないや一部機能制限等がある場合があります。また古いサービスの場合も同様です。
ロープライス製品を導入しても結局は機能不足や追加により新たに追加で製品を購入
さきほどの値段だけにフォーカスしてしまい、ロープライス製品やマイナー製品を購入導入したばかりに、機能不足により新たに機能追加や製品購入をすることになってしまったという話は多々あります。
サービスでも同様でトラフィック数増加によりサーバー増強やサービス機能追加等日常的にミーティングが行われているでしょう。最初に導入する時にある程度の増加を想定して導入しておくことにより無駄な時間の浪費や投資を防ぐことができます。
カスタマイズのコストや運用コストが全然違ってくる
マイナーなサービスの場合、そもそもカスタマイズできるエンジニアがいなかったり、保守運用要員を確保するにも求人を募集しても来ない場合が多いです。
例えばWordpressを利用している場合でサイトリニューアル時に外注依頼する場合、対応できる企業やエンジニアは多数いますが、そうでないCMSの場合途端に減ります。もし依頼したとしてもコストはWordPressに比べて割高になる可能性は高いです。
マイナーなサービスや製品を選ぶ沼にハマらないようにするには
みんなが使っている無難なものを選ぶ
基本中の基本ですが、知識やスキルに自信がない場合、みんなが使っている無難なものを選ぶ事が大事です。人と同じには嫌とかファッション感覚でシステムやサービスを選んではいけません。
また人と同じだからサービスがダウンした時に大変という人や差別化が難しいという人もいますが、今大手のネットサービスはほとんどAWSやGoogle系をサービスを使っています。
例えばパソコンや無線LANルーターとかで人と違う差別化をしても意味がないです。実はサービスに限らずWEBデザインのUIにも同じことが言えます。あまり奇抜なUIデザインをしてしまうと使い勝手がとても悪くなり途端に成約率が落ちることが多々あります、
自分でなんとかできる人や覚悟のある人以外はマイナーサービスや製品を選んではいけない
マイナーなサービスや製品は基本的にトラブル・不具合・故障が起きても、自分でなんとかできる(カスタマイズや修理等ができる)人以外が選んではいけないと考えます。そうではない人はやはり無難に他の人が数多く使っているサービスや製品を選んだほうがいいでしょう。
サービス導入・製品購入時はきちんと比較検討を
サービス導入・製品購入時はセールス担当者の意見を鵜呑みにせず、複数の人の意見を聞いたり、実際に使用している人の意見を聞くことや市場のシェアやネットの口コミやレビューや個人ブログ等の総合的に判断してすることが大事です。
最近ではネットの口コミ数だけで選ぶとサクラ投稿もあるので注意が必要です。またブログもアフィリエイト投稿もあったりするので総合的に判断することが大事です。またエクセル等で製品の比較マトリックス表を作成してみるのもいいでしょう。